「日本人はお金のことをあまりにも知らなすぎる。」
ということが巷でよく言われたりもしますが、実際のところどうなんでしょうか?
文化的な側面で言うと、
- 投資ではなく貯金の文化
- どんな商品にも値札がついている
- 義務教育にファイナンスの科目がない
と言ったところでしょうか。
ここに関しては後ほど詳しく考えてみます。
老後2,000万円問題や年金に頼れない問題と日本人のお金に対する危機感は高まっていますが、お金に知識のない状態で投資なんてしようものならカモられること必至です。
勝つためには知識と戦略は必須です。
そんな我々が最低限のマネーリテラシーを得るためにおすすめなのが
という本なのです。
色んなお金にまつわる本を読んでみたけど、やっぱりこの藤沢数希本が1番有用。
— skaa | 大手キャリアとブログ (@skats127) February 24, 2020
必要な情報がまとまっていて、これ1冊読んどけばとりあえず「お金に詳しい人」にはなれるはず。https://t.co/JIxlTkqDjr
日本におけるお金の文化
冒頭で触れた、
- 投資ではなく貯金の文化
- どんな商品にも値札がついている
- 義務教育にファイナンスの科目がない
という日本の文化ですが、ここからどんなことが見えてくるのでしょうか?
投資ではなく貯金の文化
「稼いだお金はどんどん銀行に貯金をするべきだ。」
という考え方は日本で生まれて日本で育っていたら、大体の人が当たり前に持っている価値観なのではないでしょうか?
親の世代も、親の親の世代も働いたお金は銀行にしっかりと貯金して、ある程度の金利をもらっていたのだから、当たり前の価値観です。
しかし、現在の日本では銀行の金利なんて0.01%とかで雀の涙程度。
更には口座保管料も取ろうかなんて言いだす始末…
何も考えずに銀行に預けるのは勿体無いですね。
ちなみに日本と海外の金融資産構成比はこんな感じです。
出典:資金循環の日米欧比較, 日本銀行調査統計局
https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjhiq.pdf
どんな商品にも値札がついている
東南アジアなどに旅行に行くとよくあるのが「マーケットでの値段交渉」。
日本ではあんまり見られない光景です。
何か物を買う時って自分がその商品に感じる価値とその商品の値段に折り合いがつけば買うことを決定しますよね?
日本ではほとんどのものが定価が決まっているので、機械的にその値段ベースで考えると思います。
それが、全く値札がついていなくて自分で商品に対する価値(=値段)を考えるのってなかなか難しくありませんか?
メルカリで500円の割引交渉をして得した気になっていても、よくよく考えるとそもそもの価格設定を高くされていて損をしているようなこともあるのです。
義務教育にファイナンスの科目がない
学校でファイナンスについて学んだことはありますか?
僕は記憶にありません笑
お金の仕組みとか、投資ってどういうものなのかって毎日の生活に関わってくる部分なので、最重要レベルの内容なのかなと思うのですが、なかなか学校の授業には組み込まれないんですよね..
ということで、これらの文化から、残念ながら日本は金融リテラシーが不足する環境が整っている国なのだと思われます。
著者の藤沢数希さんについて
この本の著者、藤沢数希さんは外資系投資銀行でも働かれていた、いわば金融のプロです。
メルマガの金融日記では、ファイナンスのことだけでなく、恋愛工学や、美味しいお店の紹介なんかもやっていて、ためになる文章を多数執筆されています。
メタ認知、論理的思考に強くて、僕も好きな作家さんです。
メルマガはnoteが読みやすいです。
なぜ投資のプロはサルに負けるのか?
この本では巷に溢れる金融商品とはどういうものなのか、から、投資、株価の基礎知識、現代ポートフォリオ理論の解説まで具体的な例を交えながらとてもわかりやすく解説されています。
僕たちが普段は触れることのない、ファイナンス業界の数式なんかも出てきたりしますが、読んでみればなるほど!となる内容ばかりで、お金の仕組み、投資の方法論なんかがあらかた理解できるものになっています。
投資のプロがサルに負けてしまう理由が解れば、今後生きていくためのマネーリテラシーは最低限得られるはずです。
本の言葉を借りれば、
「ファイナンシャル・インテリジェンス無き者は、ただただ合法的にむしられる」
ということです。
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