業務改革やDX(デジタルトランスフォーメーション)について論じられることが多くなっている昨今。
上司から「業務効率化を進めておいて」や「RPAの導入を検討してくれ」とざっくりとした指示を出されて困っているという方も多いのではないでしょうか?
この記事では、業務効率化を進めるにあたって必ず必要になるツール「RPA」について初心者の方にもわかりやすく説明します。
筆者はIT企業でDXやRPA導入の推進をする立場でもあるので、不明点などあればコメントやTwitterのDMでご質問いただければと思います。
RPAとは?
現在「RPA」というワードを聞いてピンとくる方は何割くらいいるのでしょうか?
IT業界にいる方や、大手企業のバックオフィス部門にいる方であればご存知の方も多いとは思うのですが、RPAというのは「人間が行うPC作業をロボットに代替する」技術です。
RPA(Robotic Process Automation): ロボットによる業務プロセスの自動化
なのです。
ロボットというと某猫型ロボットのようなものをイメージしてしまいがちですが、そこまで未来的なものではありません。
というのも大きく2つ、以下の理由が有ります。
・ソフトウェア型のロボットなので実物は存在しない
・自分で考えて動くことはできない
RPAはソフトウェア型のロボット
これまでロボットといえば工場などでの作業を代替させるものや、pepperのような人型のロボットが主流でした。
RPAに関してはそういったロボットとは全く異なっており、PCにインストールするソフトウェアといったものとなります。
イメージ的にはExcelマクロ。
マクロで操作できる範囲がofficeだけではなく、web画面や社内システムなどにも広がるようなイメージになりますので、PC上で完結する業務であればある程度のことはRPAに任せることができるのです。
RPAは何でも自動化できる?
答えはNoです。
というのも、RPAは一つの業務、例えば「Excelの申込内容データから、顧客情報をコピーして社内の業務管理システムに転記する」といった操作をそのまま記憶してPC上で動作することはできます。
しかし、あくまでも教えられたことをそのまま実行するだけになりますので、人が無意識に行っているような臨機応変な対応はできません。
RPAでできないこと
・押印など、物理的な作業
・稟議の承認など、人の判断が必要な作業
・〇〇さんから来たデータはだいたい△△さんに転送する、といった曖昧な作業
ですので、RPAのことは「言われたことしかできないけれど、ストレスも感じずに24時間働ける新人」が入ってきたという認識でOKです笑
まとめ
ということで、RPAの概要について書いてみましたがなんとなくのイメージはお持ちいただけましたでしょうか?
全く初めて聞いたという方も多いかもしれませんが、現在日本でも急速にRPAが普及してきており、大手企業では導入済み・導入検討段階の企業が7割を超えている状況です。
まあ今後の日本の人材不足による採用難を考えると、急速に普及していることは妥当かと思います。
RPAの導入について更に理解を深めたいという方は、業務プロセス効率化の基本とも言えるBPMNについての解説記事もおすすめです▼
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